yokosaさんが書き込んだ作品推薦

ジャンル画像 鬼姫に彼氏を
小説書き123456
ベタなラヴコメ 2014/08/09
内容:☆
個性:☆(ただし特色があるという意味ではない)

 投稿に気付いた時点(八月九日午前三時)で「完結」表示になっていたので、勢いに任せて全部読み終えたが……「完結」になってるのに終わってない(22話)ことに愕然とした。

 一気に読み終えられたことからもわかるように、勢いはある。あるが、それだけ、という印象が拭えない。変に奇をてらわない分、読みやすいが、その反面どこかで見た展開が続き、話の流れも想像の範疇を出ない。
 どうにも「後で詳しく書こうと思ってフリだけ用意したものの、うっかり忘れてそのまま放置」したとしか思えない箇所がある。読み飛ばしたのかと思って何度か確認してしまった。
 基本的に主人公の一人称で進むが、ところにより一人称と三人称が混在して混乱する。また、主人公以外の視線になっても、すぐにそれとわかるようになってはいないため、主人公がその場にいるものだと思って読んでいると、実は不在で面食らうことがあった。
 以上のように描写力に関しては些か不満がある。
 とはいえ、作品の勢いというのは間違いなく長所であるし、ツンデレキャラ、コメディタッチには文句の付け所はない。ベタというのは、言い換えれば王道であるとも言える。
 気がかりな場面で終わっているので、続きの投稿を待ちたい。
ジャンル画像 この指とまれ!
めけめけ
奇妙な話 2014/08/07
内容:☆+0.5
文章:☆
個性:☆

『世にも奇妙な物語』あたりでドラマ化されてもおかしくない、奇妙な話……オチにもう一捻りあれば。
 恐らく、最も注力したと思われる第三話はとても面白い。しかし、オチでちょっと肩透かし。第三話の盛り上がりを引き継いでの第四話なのだから、それ相応のものが欲しかった。穴とはエアポケットのことだったのだろうけど、物足りなさがある。現状コンパクトにまとまっているが、出来ればもう一捻り、二段オチのような形が良かった。
 第一話、二話は導入部としては長過ぎるきらいを感じる。半分ぐらいの分量で良かったのでは。

 本作を投稿途中で発見して読み始め、未投稿分を別サイトで拝読したところ、衍字がいくらか目に付いた。『YOUは小説家』への投稿完了後に改めて目を通したが、そこは修正されていなかった。別サイトに投稿し直すのであれば、一度見直した方が……

(八月七日追記)
 いつの間にか話が追加されていたので、こちらも改めて。追加の理由については特に言及されていないものの、時期的に前記のレビューに対する返答だと受け止めた。
 追加された話で、より『世にも奇妙な物語』“らしい”仕上がりになった。完成度は上がったが、敢えて難を言うならば、あまりにもストレートに『世にも奇妙な物語』になってしまったことだろう。これは迂闊にもこちらが具体例を出してしまったために、その印象に作者が引っ張られたせいなのではないかと思う。余計なことを言ってしまった。
 この話は、日常の中に入り込んできた異物があって、その異物を異常と思わない人物がきっかけとなり、主人公の思考/行動に変化を与える、というのが本来のプロット。追加された話はその筋から逸脱していて、帰結としては良くても、全体で見ると歪になった印象を受けた。
 レビューを受けての加筆でこう言われては立つ瀬がないと思う。申し訳ありません。
 しかし、レビューに対するリアクションというのがレビュワーの思い込みでしかない可能性もあって、そうだとすると実に滑稽な独り相撲である。
 ざっと見たところ、加筆と同時に衍字も修正されたようだ。
 以上を踏まえて加点0.5~0.7ぐらいとしたいが、細かい操作が出来ないので星四とした。悪しからず。
ジャンル画像 ハリネズミくんの冬
ぐらんこ。
ジレンマ 2014/08/07
内容:☆
個性:☆

 一旦望んでなくすものの、いざとなると必要になり、やがて必要な時に戻ってくる、という筋立てはいい。とはいえ、ハリネズミの中にあって尚、特殊なハリネズミである主人公が「なぜそうなのか」が未解決なため、すんなり終わりを受け入れられない。
 いわゆる「ヤマアラシのジレンマ」だが、どうせ主人公に特殊性を持たせるなら、「みにくいアヒルの子」的な展開があっても良かった。
 括弧書きのふりがなは正直に言って、少し辟易した。『YOUは小説家』はルビが使えるようなので、試してみてはどうだろうか。

(八月七日追記)
 どうやらこちらの閲覧環境のせいで、ルビが括弧書き表示されていた様子。システムに慣れていなかったとはいえ、不当な指摘であったことをお詫びします。
ジャンル画像 エンド・オブ・ティーン 〜つよい人々〜
室井烈
海とも山とも 2014/08/07
内容:☆
文章:☆

 投稿された最初の一編(八月七日現在)はまだほんの触りで、内容を論ずることは出来ない。あらすじからかろうじて、現代劇かつ群像劇らしい、ということだけは読み取れる。
 あまり感情の篭もらない、いささか読者を突き放した文体だが、上手い。ブログを拝見したところ「創作のイロハも知らない」とのことだが、謙遜であることはまず間違いない。
 どう転ぶのかはまったくわからないが、いずれにしろ、次の更新を待つばかりだ。
ジャンル画像 七人のお姫様のおはなし
のえる
美しいおとぎ話 2014/07/25
 語り口調が実に児童文学な、美しいおとぎ話。
 ワンセンテンスの長さに少し読みにくさがある。同時にそれが童話風の語り口にもなっているため、難しいところ。
 布がなぜ三日三晩もの長きに渡って伸びていたのか、それが城の庭にまで達していたのかが消化出来ていなくて残念。例えば「亡き王子が密かに姫に思いを寄せていた」等とすればその未練で長く伸びて来たように見せることも出来たのでは。
 また、「三日三晩」の後に「三日かけて作り上げる」というのは三が続き過ぎて混乱を招くように思える。「三日かけて作り上げ」た方にだけ食事に言及をするのにも違和感。特に寓意がなければ異なる日数にした方が通りがいい。
 タイトルに『七人』とあり、短編連作のようなので以降の話にも期待したい。
ジャンル画像 アメリカと戦争してきた話をする
真白富嶽
フィクション、ノンフィクション 2014/07/21
 まず先に立つ疑問が、果たしてこれをノンフィクションと言えるのかどうか、である。ノンフィクションとノンフィクション風フィクションには大きな隔たりがあり、区別しなければいけないものと考える。
 自分が戦史に疎いのと、また「私」が誰であるか判然としないため調べようがなく、今ひとつこれがノンフィクションであるかどうかの判断を付けかねる。例えば作者が自身の祖父御の手記などを元に書かれているのであれば、それは余人には判別しようがないことではあるが。

 内容については、フィクションかそうでないか判断出来ないほど真に迫っている。しかし、全編にわたってモノローグ調で、文章に起伏がなく、情景がイメージしにくい。再現映像に乗せる音声解説ならば充分でも、読み物としては少しつらい。細かい描写を多少省いてでも、手記のような体裁にした方が読みやすいし臨場感も出るのではないかと思う(フィクションなのであれば)。
ジャンル画像 天空のオルトロス
あっしゅ
…… 2014/07/21
 エヴァ。
 他に言えることは何もない。
ジャンル画像 意味が解るとおめでたい話
Tef-tef
発想は良い。 2014/07/21
 二つで一つの作品にするというアイディアは面白い。思わず何度も見比べる仕組みになっている。
 しかし、問題編と銘打ってあるのに対して、ヒントが少なすぎる(私見では「なぜいきなりバター?」というところしか引っかからなかった)。答えを見れば明白だが、「一つ足りない」のが致命的だ。「足りて」いればそこを取っかかりに考えることも出来るかも知れない。恐らく解答編ありきになっているためと思われるが、「解かれること」を前提にしていないのではないだろうか。
 また、意味ありげに記しておきながら、オチでしか効力を発揮していない「もの」があるのも良くない。折角だから他にもネタを仕込んでいて欲しかった。
「解く課程」と「答え合わせした時の驚き」まで揃えられれば、より良いエンターテインメントになるはず。勿体ない。
ジャンル画像 最初で最後のバレンタイン
駄文屋あさひ
最後の一文が光る 2014/07/21
 煮え切らない少年の心の揺れ動きはよく表現出来ている。
 しかし、全体的に言葉が足りず、意味が掴みづらい。その反面、重複する表現やあまり中身のない会話が目立ち、冗長に感じる。
 少年の描写がないのは、彼の視点から見た物語ということで気にならないが、繰り返し繰り返し「女の子らしい」と言われている、少女について一切描写がないのはマイナス。「どう女の子らしい」のかぼやけていて伝わらない。少年は過去と現在の少女のギャップに悩んでいるのだから、ここは大事なところであるように思う。
 総じて完成度が高いとは言いにくい。が、最後の一文に光るものがある。ラストに至るまでの積み重ねが生きる珠玉の一文だ。