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私を月に連れてって
 さてどこから切り出したものか。
 ここ二年ほど、ここやなろうで活動してるものの、それ以前にも小説はちょこちょこ書いてました。つってもかなり長期間空いてるが……
 で、当時は個人HP全盛期で、ご多分に漏れず俺も開設してたものの、昨今のSNSやブログの隆盛の煽り食って昨年度にプロバイダーがHPサービスから撤退。開店休業でほったらかしにしてた我がサイトも消失の憂き目に。
 多少名残惜しい気もしなくはなかったが、まあそれはどうでも良くて。基本的に重複投稿したくないんで、じゃあ個人サイトで公開してたあれやそれをこっちに引っ越してかさましもといラインナップ充実させられるやん! と逆に喜んだくらい。
 そんなわけで改めて昔の作品を見たところ……うん、ひどい。文章力自体は今とさほど変わらないか、変にこだわってない分、以前の方がのびのびして読みやすいぐらいではあるが、如何せん構成がひどい。掌編というよりは最早ただの書き付け、書き殴り、アイディアの断片、習作の類いでしかなく、とても公開に耐える代物ではなかった(黒歴史というほどのものではないので、別に見られても恥ずかしくはないが)。
 そんな中、見られる部類の作品が少数あって、今回投稿した『ロボットの最期/Fly me to the sky』がその一つ。
 オリジナルのタイトルは『空を飛ぶことを夢見たロボット』とかなり直球。味も素っ気もない。
 今回投稿にあたっては細々とした修正を行ったが、基本的にはオリジナルと変わらない。今から数えること十四年前(うへえ)のブツだが、なかなかどうして、現在の感覚でも考えさせられるものを書いたじゃないか俺。偉いぞ。
 ざっくり言うと、お前の感覚で他人の幸福を計るな、みたいな。ロボットがテーマのSFでありながら、若干仏教的な思想が見え隠れしてて我がことながら面白い。どうですかね。
16.10.16 00:38 コメント(0)